なんだか暑すぎる割にすっきり晴れる日が少ないようなヘンテコな夏がそろそろ終わろうとしています。
前回の飯盛山が軽めでしたので晴れ予報がでた金曜にまた山に行くことにしました。
そのため18きっぷをおかわりしました。ただ、18きっぷで行けそうな山域はかなり行った気がしています(泊まり除く)。標高が低い山であればもっとあるのでしょうが、この気温で行ける一定以上の標高のエリアのストックが少なくなってきました。
西は情報収集不足なのでやはり候補としては東北か北関東かな、と思い改めて調べてみようと思ったのが福島県。福島は十分日帰り圏内ですが、公共交通機関でのアクセスが厳しいところが多いのですよね。
安達太良山だと二本松駅からバスが朝に1本出ていますが、18きっぷで東京から行くには間に合わない。
ならば、と力技を使うことにしました。
それは……仙台まで夜行バスで行って仙台から18きっぷで二本松駅にアプローチする手段。
18きっぷ期間限定での手段ですね。仙台までは高速バスの本数も多いので値段もお手頃ですし。
ということで木曜の夜にバスタ新宿を出発。バスは満席。最後部だったので遠慮なく座席を倒して爆睡しました。
5時に仙台駅に到着。涼しい!
コンビニで買い物、身支度をして6時の電車で二本松へ。通勤、通学でどんどん人が乗り込んできます。2時間ほどの道のりですがここでも爆睡。乗り換えがないのでしっかり睡眠を確保しました。
二本松駅前はなかなかきれい。バス停に何人か待ち人がいます。路線バスで45分揺られて、あだたら山ロープウェイに到着です。
うん、いい天気!駐車場に結構車が停まっています。
券売所は乗り場手前にあるということで階段を上ります。片道券1,050円を購入してゴンドラに乗り込みます(現金のみ)。
10分ほどで山頂へ。
最初のうちは木道が続きます。斜度は緩やかでとても歩きやすいです。平日ですがハイカーがちらほらいらっしゃって、さすが百名山という感じですね。
しばらくすると道が開けてきて、休憩している人がちらほら。気温もほどよいのと傾斜もきつくないので休憩なしで進みます。
ここからは稜線歩きが続くので開放感で気分が上がります。空は雲が少しかかってはいますが青空が見えていい感じです。
後ろを振り返ると平野が眼下に広がっていて、山歩きの醍醐味を味わえます。絶景を楽しみたくてしばし休憩を取ります。
山頂まではそう遠くないのであとは一気に登ります。後半もとても登りやすくて小さな子どもや犬を連れた方を見かけましたが、まったく問題ない難度です。
そして安達太良山がいいと思ったのは、登りやすい割に標高が高い山の雰囲気を味わえることでした。そう思って検索してみると森林限界がかなり低いみたいでしたのでその辺りが影響しているようです。
山頂手前の開けたところでみなさん休憩をとっていました。山頂はぽこっと突起状になっていて、まあ、あるものが想起されます。別名もそのまんまですね。
山頂までは一方通行になっていて、ここだけ鎖がありましたが、まあ使わなくても登れました。
山頂は平たい場所が少ないです。眺めは360度ぐるっと素晴らしいの一言。
ただ風が強かったです。気温も高くないので一気に汗が冷えてきます。写真を撮って下の広場で休むのがよさそうです。
広場で食事を済ませたら、くろがね小屋方面へ下ります。
こちらの方面の土は赤いので鉄分が含まれているかな?
途中でブルーベリーに似た青い実をつけた植物を見つけたので写真を撮っていると、すれ違ったハイカーの方にクロマメノキという名だと教えていただきました。実は食べられるそうです。調べてみるとクロマメノキは本当にブルーベリーの仲間みたいですね。
くろがね小屋手前に有毒ガスの影響で立ち入り禁止のエリアがありました。ここに近づくとかなりの硫黄臭がします。この感じからすると温泉がよさそうですねえ。小屋に泊まって温泉に入ってみたいものです。日帰りもあるようですが個人的には山歩きの途中で入浴する気分ではなかったのでそのまま通り過ぎました。
くろがね小屋を過ぎてさらに下っていくと、馬車道と旧道の分岐に差し掛かりました。私は事前にヤマレコやヤマケイの地図で調べた旧道を選んだのですが、これが大失敗。道のぬかるみが半端なかったです。
道が柔らかくなっていて、先に通った方の足で踏みぬいた跡がくっきり。この足跡をなぞって下るしかないのですが、これが滑る滑る。つるっと滑ってうっかり手をついたら手が泥だらけになりました。途中、再び馬車道と合流したのでそこからは馬車道を下りましたが、馬車道は広くて安定した砂利道で平和でした。
ロープウェイ乗り場に到着。迷わずに隣接する「あだたら山 奥岳の湯」に進みます。
ロープウェイの半券などの提示で50円割引の600円。泉質はpH2.5の強酸性のお湯でしたが、まったくピリピリはしませんでした。ちょっと熱かったのと直射日光が当たるのでであまり長くは浸かれませんでしたが、露天風呂はインフィニティプールのようで開放感抜群で気持ちよかったです。
さて、帰りですが、バスは朝8時台と16時台の1日2便のみ。温泉を出た時点で13時前後だったので3時間はとても待てません。
なので岳温泉まで歩きます。岳温泉からだとバスの本数がたくさんあるのでね。岳温泉までは1時間強をひたすら下ります。ですので帰りは歩いてもいいと思いますが行きを歩いてアプローチするのは厳しいですね。
温泉から出てサンダルに履き替えたので足が痛くなりました……当たり前ですね。翌日は筋肉痛でした。
岳温泉のお湯は安達太良山の源泉から引き湯をしているそうなので、先ほど入った奥岳の湯と同じ強酸性の泉質のようです(岳温泉観光協会HPより)。
岳温泉からバスで二本松駅へ戻ります。
二本松駅からは再び18きっぷで移動。宇都宮駅で途中下車して夕食は餃子。本当は駅前の「餃天堂」の餃子が食べたかったのですが金曜の夕食時だったので行列で断念。駅ビルの「青源」で味噌餃子をいただきました。
通勤時間帯にぶつかるので宇都宮からはJREポイントを利用して普通グリーン車で帰途につきました。
行程&費用
8月18日(木)
2305バスタ新宿(高速・連絡バス)
| 高速バス、3,800円
8月19日(金)
0500仙台駅前(高速・連絡バス)
0600
| JR東北本線 郡山行、2,410円
0758二本松
0813
| 福島交通+奥岳線、800円
0858奥岳
薬師山頂駅(09:15)・・・展望台(09:17)・・・仙女平分岐(09:52)・・・安達太良山(10:32)・・・牛ノ背(10:47)・・・峰ノ辻(11:02)・・・くろがね小屋(11:32)・・・勢至平(11:57)・・・奥岳(12:57)
(日帰り温泉ののち、徒歩で岳温泉へ)
1443岳温泉
| 福島交通 原瀬経由岳、500円
1510二本松
1603
| JR東北本線 新白河行
1709新白河
1714
| JR東北本線 黒磯行
1737黒磯
1743
| JR宇都宮線 宇都宮行
1835宇都宮
(夕食)
1942宇都宮
| JR快速ラビット
2102赤羽
2111
| JR埼京線
2126新宿
ロープウェイ:1,050円
日帰り入浴:600円
計:9,160円
コメント
仙台まで夜行バスってウルトラC(死語⁈)的ですねー。くろがね小屋は雪のシーズンに行って見たいと思ってました。
先日那須姥ヶ平ひょうたん池行ってきました。天候に恵まれ良いリフレッシュとなりましたが、あれほど盛況だとは思ってなかったのでびっくりしました。
旦那さんコメントありがとうございます!冬の福島もよさそうですよね。
那須は紅葉の時期だったのでしょうか?好天なのは何よりでしたが人出はほどほどがいいですよね。